ファミコン「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」の評価、感想記事です。
ニンテンドースイッチ オンラインにてプレイ可能でして、20年ぶりぐらいに遊んでみたら面白くてクリアまで進めてしまいました。
スイッチオンラインで遊ぶかどうかの参考にしていただければ幸いです。
もくじ
プレイ時間
クリアまで15:44ほどでした。
ファイアーエムブレムシリーズは大好きで結構慣れているため、平均よりは早かったと思います。
クリア時間は20~25時間ぐらいでしょうか。
どんなゲーム?
1990年発売(Wikipediaより)。
シリーズの最初の作品となります。
一人ひとり個性のあるキャラクターを操作して敵を倒し、拠点を制圧するシミュレーションゲームです。
最新作としては2019年にニンテンドースイッチにて「ファイアーエムブレム 風花雪月」が発売されました。
どんなユーザーにオススメ?/今あえてプレイする必要は無し
ファミコン時代の、かつシリーズ最初の作品とはいえよく作りこまれており、良作ではあります。今プレイしてもそれなりに面白いです。
ただし本作はスーパーファミコンの「紋章の謎」およびDSの「新・暗黒竜と光の剣」にてリメイクされており(※)、わざわざこの原作をプレイする必要はありません。
まずはSFC(バーチャルコンソールにもあります)またはDSのリメイクをプレイし、それ以外のシリーズ作品もある程度プレイし、それからでも十分だと考えます。
※詳細は割愛しますが、SFC版ではFC版の後日談を含めた2部作となっており、DS版では第2部は別ソフトとして発売されています。
スイッチオンラインなら実質無料ではあるんですが…、クリアまで20時間ぐらいかかりますので、その時間でぜひシリーズの別作品をプレイしてほしいなと思います。
スーパーファミコンのリメイク時に削除されたマップやキャラがいますが、初めてプレイする分には全く気になりません。ゲーム開発の納期なり容量なりの問題が仮にあったとして、「まあここを削るのは妥当かな」と思うものばかりです。
※加えて、DS版では削除されたマップやキャラが全て復活しています。
難易度
昔の記憶ほどは難しくなかった、というのが率直な感想です。
純粋な難易度よりもクセの強いシステムの方に苦労すると思います。
特にスイッチオンラインでは「どこでもセーブ」があるため、ミスってもリカバリーが容易です。
とはいえ発売当時は「プレイ→難しくて挫折」を何度も繰り返しており、クリアしたのは発売から10年後ぐらいでした。ので偉そうなことは言えませんw
敵が密集して配置されていても別々のターンで動き始めることが多く、見た目より一斉には襲ってきません。ですので「やっつけ負け」(参考:ニコニコ大百科)が起きにくいと思います。
本作の魔法はブリザーが7、エルファイアーが9などと固定ダメージになっています。魔防のパラメータはあるものの大半は0で、上げる手段も少ないです。
そのためこちらの攻撃は大ダメージをイマイチ与えられず、一方で敵の攻撃はダメージを抑えづらくて厄介…というバランスでした。
敵で最も厄介なのはスナイパー。素早い、攻撃力高い、意外とHP高い、という三重苦。
システム面の感想
先ほども書きましたが、ファミコンかつシリーズ最初の作品として本当によくできています。
とはいえ今プレイするにはかなり不親切なのも事実です。加えてカーソル移動が遅いのはストレス要素。
本作ならではのシステムとして以下があります。
持ち物管理
持ち物は「相手に渡す」コマンドのみで、受け取ったり交換したりすることができません。
またマップ開始前に受け渡しをすることもできず、キャラ間のやり取りに苦労します。
宝箱が盗まれたらそれで終わり
以降の作品では敵盗賊に宝箱を奪われても、その敵を倒せば取り返せます。しかし本作では取り返すことができず、宝箱を開けられたら終わりです。
必殺回避
必殺率は「必殺率-必殺回避率」となっているのがシリーズ通例ですが、本作では必殺回避率が存在しません。
そのため敵の技が高かったりキルソードを装備していたりする場合、どうしても運の要素が残ってしまいます。
出撃位置調整
マップ開始時のキャラの位置が調整できません。出撃メンバーを選ぶ際に、リストの上から順に割り当てられていきます。
一応、前のマップで出撃させないことでリストの順番を変えて調整…もできなくはないのですが、普通にプレイする分にはあまり現実的ではありません。
そのうえ、最終マップでは自軍が4つに分断されて始まるという。攻守バランスよく配置するのはほぼ不可能で、全員生存には運が少し絡んできます。
BGMの感想
ファイアーエムブレムはシリーズ通してBGMの評価が高いです。本作もファミコンながらも名曲が多いです。
特に好きな曲は以下。
- 自軍の戦闘曲
- 「はなす」コマンドで仲間にするときの曲
- 最終マップの敵フェーズの曲
スイッチオンラインとしての感想
どこでもセーブ/ロードはやっぱり便利
「ぜったい使わんぞ!」という意思は持っていたものの、どこでもセーブ/ロードはやっぱり便利ですね。
いやー、これ無しではもうプレイできないと思います、だいぶお世話になりましたw
使った個所は以下です。
- 敵が必殺を出してやられた
- 砦からホースメンの増援+即行動でペガサスナイトがやられた
- その他、凡ミスで2,3回
- シーダの力、マリクの素早さなど成長吟味で4,5回
取扱説明書を載せてほしかった
色々難しいのだろうと思いますが、当時の取説を電子データとして見たかったです。
特にこのゲームは、説明書無しでのプレイはかなり厳しいですし。
武器の重さは戦闘において重要なのですが、ゲーム中では確認できず説明書には書かれているんですよね。
※個人サイトですが、取説をHTMLにて再現するページがあります。
げーむのせつめいしょ(仮):ファイアーエムブレム
倍速モードがほしかった
これは単にワガママですが、倍速で動作するモードがほしかったです。
敵フェーズが時間かかってヒマでした。
キャラ評価
今回プレイした際の評価です。
いわゆる「脇役」はほとんど使いませんでした。
■マルス
各種ドーピング&メリクルやファルシオンなど専用武器により、向かうところ敵なしの状態に。
■シーダ
レベルアップ時に力がアップするよう、2,3回どこでもセーブを使用。それでも力の成長率が低いのもあり伸び悩みました、他は文句なしなのですが。
■オグマ
安定感バツグンのエース。
ナバールはヘタれました。
■バーツ
何となく使い続けていたらバケモンになりました。クラスチェンジないのに力19とは。
斧が4章を過ぎると20章まで買えないのに要注意、15章あたりで武器が無くなってベンチ入りしてもらいました。
■マリク、リンダ
イマイチ使いづらかったのが魔法使い。売っている武器ではトロンぐらいしか大ダメージが期待できないんですよね。
しかもエクスカリバーとオーラはハマーンで修復ができないという。
■カチュア
シーダと並んで大好きなキャラ。とはいえ経験値をあまり与えることができず中途半端なステータスに。自身の戦略に反省。
■チキ
24章で初めて使っても対マムクートとして無双します。というより24章まで使いどころが難しいです。
とはいえ力が低く、メディウスにはダメージを与えられませんでした。
※メディウスって「特攻」対象なんですかね…? 計算したらダメージは与えられるはずだったので…
まとめ
シリーズ初作品ながらもしっかりと作られている良作です。久しぶりにふとプレイしたらついつい最後まで遊んでしまいました。
とはいえシステム面は相当古いこととSFCおよびDSにてリメイクがされていることから、あえて今プレイする必要はありません。
まずはリメイクをプレイし、それ以外のシリーズ作品もある程度プレイしてからでも十分だと考えます。
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