ドラクエ4のリメイク系は初プレイでして、6章含めて楽しめました。
20~30時間ぐらいでさくっとRPGを遊びたい、そんな方におすすめです。
メタ発言ですなあ…w
プレイ時間
各章クリア後のセーブ時間は以下でした。
1章 00:48
2章 03:11
3章 04:48
4章 06:03
5章 16:18 (戦歴より)
6章 21:33 (戦歴より)
全滅してリセットを何回か行っているため、プラス1,2時間ほどかと思います。
40~50時間ぐらいかかるゲームもよくプレイしますが、社会人的にはこれぐらいのボリュームが気楽に遊べますね。
シナリオ、テキスト面の感想
元が古いゲームですので、さすがに今プレイするとアッサリ感はあります。
2~4章にて他の仲間とすれ違ったり(3章のカジノでライアンに会える等)、会話で名前だけでも聞くことができたりするのは印象的でした。
リメイクで追加された仲間との会話システムは大満足です。あっさりめのシナリオに花を添えてくれる感覚がありました。
オーリンやホフマンなど一時キャラにも豊富にあるのが良いですね。
リメイクの追加テキストには「原作の雰囲気に沿わない」といった懸念もありますが、本作では問題なかったと思います。
例えば上記マーニャとミネアのセリフも、「こんなキャラクターなのか」と意外性はありつつもキャラ崩壊などはありませんでした。
リメイクといえば追加となった6章だと思いますが、自分はそのシナリオやテキストに特に不満はありません。元ラスボス/悪役とはいえ、仲間が増えて新たなダンジョンやボスを攻略するのは純粋に楽しかったです。
「ロザリーではなくシンシアを助けるべきでは」「村を滅ぼした相手と一時的とはいえ共闘はできない」といった感覚もすっごい分かりますが、ゲームとして6章も面白かったので「まあええかな」という感想です。
むしろ元ラスボスが仲間になって新たなラスボスが現れる、という展開は斬新でした。
BGMの感想
満足です。
携帯機でのリメイクでよく指摘されるのが「音楽、音質の劣化」ですが、イヤホンおよび内蔵スピーカーともに特に気になりませんでした。
(私の比較対象がファミコン版という点も大きいと思いますが)
ドラクエシリーズ通じてですが、曲を聴いて「ああ、これはドラクエの音楽だよなあ」と感じられるのはすごいと思います。特に城や戦闘曲など、初めて聴いたときに「あっ、いつものドラクエな曲だ」となります。
不満点
主にシステム面でいくつかありました。ですが正直なところあら探しのレベルだと思っており、それによってゲーム自体の面白さが損なわれるといったことはありませんでした。
中断の仕様
実質4つ目のセーブデータとして扱える中断機能、とても便利でした。
ただ、再開時(セーブデータ選択時)に中断データの情報が分からないため、冒険の書と中断データのどちらが最新か分からない点が不満でした。
いちど中断データから再開してプレイ時間を確認して…、というわずらわしさがあります。
確かこれ、次のDQ5では改善されていたような記憶があります。
くちぶえの選びづらさ
トルネコの特技「くちぶえ」がメニューから選びづらかったです。「じゅもん」→「トルネコ」→「くちぶえ」へと選択する際のカーソル移動がいちいち手間でした。
時間的には微々たるものですが、くちぶえを使いたいときはレベル上げ等で連続で使うことになるので、ストレスもそのぶん大きかったです。
特に馬車内にいるトルネコを選ぶとき、微妙に選択しづらい位置にいるのでさらに困りました。
これも以降の作品ではある程度カーソル位置が記憶されていた、ような覚えがあります。
エンカウント関連
フィールド、ダンジョン内、どちらも不満がありました。
まずフィールドでは、エンカウント率が高かったなあという感想です。それほどフィールドが広くない(町やダンジョン間の距離が短い)ので「こんなもんか」という気もしますが、それでも森や山を歩くと2,3秒でエンカウントするのは億劫ですね。
また、戦闘後はフィールドBGMが最初からの再生になってしまうのは残念です。そこは続けてほしかったですね、確かSFCの6辺りから対応していますし。
ダンジョン内では、止まらずに歩くとだいたい同じタイミングでエンカウントしていました。BGMで「ああ、だいたいこの辺りでエンカウントするな」っていうのが分かるんですよね。
いわゆる「歩数エンカウント」だと思うのですが、もうちょっとバラけるようにできないものかと。
戦闘面を交えて各章の感想
1章
チュートリアル的な章だからか簡単でした。
普通にやって1時間足らずでクリアできるんですね。
2章
少し難易度高かった感がありましたが、たぶんレベル上げせずどんどん突っ込んだからだと思います。
カメレオンマン戦、さえずりの塔のドラゴンバタフライ×4、武術大会でそれぞれ全滅しました。
3章
ドラクエシリーズ通して独特な章。
終盤の「とりあえずお金用意してね、手段は問わないから」というのがいいですね。
女神像を売って開店資金にして、武器防具の納品で洞窟工事費を稼ぐのが想定解と思うのですが、それでもいくらか足りないのでどうしたものかと考えるのが楽しかったです。
私はそこまで頭回らなかったのですが、5章に向けて金策もできるようで。
4章
ジプシーダンス良い曲ですね。オーリンが強かったというのもあって、ボス含めあまり苦戦はせず。
アッテムトの悲惨さ、ドラクエ初の負けイベント等あって、2章とはまた違った感じで「苦い」感じで終わるのが印象的でした。
5章
ここからが本番。
船を入手した後、最初から自由に世界中を探索できるのは楽しかったです。
ドラクエ5や6では「ルーラで船がついてこない」「浅瀬で先に進めない」などで行ける先に制限がありましたので。
ザコ敵が強いフィールドに流れ着いてボコボコにされたりもしましたが、それもまた醍醐味ですね。
バルザックに大苦戦。5,6回全滅しました。
ラリホー、マホトーンが効かないのはともかくルカニすらも効かず、「何か抜け道みたいな戦略あるだろー」とメンバー変えながら(何度も全滅しながら)試行錯誤しましたがダメで、結局「ドラクエ4 DS バルザック」でググりました…。
調べたらこれはレベル上げするしか無いな、と分かったので大人しくクリフトにベホイミ、マーニャにメラミを覚えさせて撃破。
エスタークでは1回全滅。
「おっこいつラリホー効くじゃん!」ってやったら全体攻撃が激しくて全滅しました。
ラスボスはこれまで以上に歯ごたえがあって楽しめました。
魔法系メンバーが良い意味でみんな一長一短なんですよね。
・クリフト:守備周り強いがMP少ない、フバーハ使えない
・ミネア:フバーハ使えるが、クリフトと違ってスクルトベホマラー使えない
・マーニャ:メラゾーマは強いが、補助、回復系は使えない
・ブライ:バイキルト使えるが、守備がもろい
ですので、中盤の形態からは魔法系メンバーはローテーションしながら戦いました。
・クリフトは守備の要として固定(スクルト、ベホマラー)。
・まずブライのルカニとバイキルトで主人公とアリーナを補助し、
・次にミネアがフバーハを使い、
・余裕ができたらマーニャがメラゾーマ。
最後はいてつく波動が頻発するためブライはお役御免。また、クリフトはMPが切れるので祈りの指輪や魔法の聖水を所持。
メンバーが一長一短あるからこそローテーションでやりくりするのが非常に楽しめました。
たぶんこれを想定した難易度調整になっている気がします、他のドラクエには無いラスボス攻略でした。
6章
エッグラ、チキーラは1度全滅。MPが半分ぐらいしか残ってなかったのですが、せっかくたどり着いたから試しに戦ってみるかーぐらいの感覚で。
メンバー4人がやられて「馬車から飛び出した」メッセージが出て初めて、馬車がいる状態で戦闘していることに気づきました。
フバーハとスクルトが必須と感じたため、アリーナ、クリフト、ミネアを軸に。余裕があればマーニャを出してルカニやメラゾーマを。
攻撃が激しくてジリ貧でしたが何とかエッグラは倒せたため、これはいけると感じてベホマズンを使いつつゴリ押しでチキーラも撃破。
片方倒せば攻撃も半分になるので、かなり楽になりました。
攻撃の激しさが「さすがは裏ボス」でしたが、ドラクエの裏ボスとしては難易度低めでした。まあエビルプリーストが後に控えてますしね。
倒すたびにアイテムを入手し、一方で戦士が脱がされていくのには笑いました。
エビルプリーストは結構苦戦。
ピサロが必須メンバーのため「勇者、ピサロ、アリーナ、クリフト」で戦ってみたところ、これミネアのフバーハが必須だなと。
アリーナをミネアに変えて再戦しましたが、最終形態のマダンテでパーティ半壊してそのまま全滅。
HPがちょっと足りないかなーと感じ、前述の魔界シリーズの武具を取りつつレベル上げを実施して、主人公Lv45で撃破。
こちらも、シリーズの裏ボスの中では倒しやすい部類に入るかな、と感じました。
デスピサロと同じく形態が複数あってマンネリ化せず楽しめましたが、馬車無し&ピサロ固定なのでメンバー選定にあまり考える要素が無かった、という点でデスピサロ戦の方が面白かったですね。
とはいえ、「安定のドラクエ」で楽しめました。
全体通して易しすぎず難しすぎずで絶妙なバランスでした。それほど詰まる要素も無く2,30時間程度でサクっと遊べるのはありがたいですね。スマホ版もあるようなので、「気楽に、面白いRPGやりたいなー」という方にオススメできるかなと思います。
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